「国際市場で逢いましょう」

 実家に帰ったら誰の出迎えもなかったので(買い物行ってたらしい)、不貞腐れて父親のアマゾンプライムで勝手に映画を見る。

 ほんとうは「顔たち、ところどころ」か、「カレーライスを一から作る」か、「ヒトラーの忘れもの」のどれかを見たかったんだけど、どれもほぼレンタルだったのでさすがにやめておいた(小銭置いときゃいいかなって一瞬思った)。

 そこでいつだったかファン・ジョンミン好きの母親が勧めていた「国際市場で逢いましょう」を見たら、これが滅茶苦茶面白かった。

 いきなり朝鮮戦争のシーンからだったから暗い映画なのかなぁと思ったら全然そんなことなかった。悲しさも苦しさもあるけど鬱々とした雰囲気では全くなく、踏ん張って生きている人々の姿が描かれていて、さわやかな映画だった。父親と妹と生き別れたシーンを皮切りにだいたい5分10分間隔で泣いてたくらいにはツボな話。まだ横隔膜痙攣してるし。

 働き始めてから映画もドラマもなんとなく好きじゃなくなって、携帯片手になんだかな〜って思いながら見ることが多かったところ、こんなに夢中になって見た映画は久しぶりだった。だからといって明日も映画観るぞ!とはならないけどさ。たまにでいいよたまにで。