「スウィング・キッズ」とか

 母親に「今日は休憩に映画観ないの?」と聞かれたのでとりあえず一本だけのつもりで「スウィング・キッズ」。おすぎが絶賛してたらしい。その評判通りこれがものすごく面白くて、つづけて同じ監督の「SUNNY」。こっちも別方向に面白かった(日本でも篠原涼子主演でリメイクされてたらしいけど、ともさかりえっぽくない?)。

 

 しかしスウィングキッズはラストで呆然。月並みだけど戦争はとにかく虚しいという感想。戦時下はやはり甘くない。

 主人公ギスの過去がわかるのは同級生との会話のひと言だけ。北朝鮮で踊りの学校に通っていて、首席だったとか。それだけで十分彼の背景や心情を想像できるから、表現の引き算うめ〜って思ったり。

 結末があまりにも過ぎて、見終わったあと、兄とのささやかな掛け合いとか、パンネとのロマンスとか、そういう幸福な瞬間が星みたいに光って、より一層のやるせなさが残った。あとでSUNNY観てホント良かった。それでもショックだけど。